車椅子 段差の介助【下り方 編】
段差を降りるときは、後ろから降りるように介助します。
どんなに低い段差でも、正面から降りようとすると、被介助者が滑り落ちてしまう危険性があるからです。
下り方編
1.安全な姿勢であることを確認する
介助をおこなう前に車椅子に深く座れているか、背中は背もたれについているかを確認してください。
2.後ろ向きに車椅子を引く
段差を降りるときは、どんなに低い段差のときも後ろ向きに進みます。
正面から降りようとすると、車椅子を傾けたときに座面から落下する危険性があるからです。
※介助の前に、後ろ向きに進むことを伝えておきましょう。
3.後輪を下す
段差の端まで来たら、後輪を段差の角に押しあてながら、後輪をゆっくりと下ろします。
ハンドルに力を入れて、後輪が下りてくる速度を調整しましょう。
4.車椅子を傾けたまま後進する
後輪が降りても、前輪はまだ段差の上です。
車椅子を傾けたまま、被介助者のつま先が段差を過ぎるまで後進しましょう。
5.前輪を下ろす
十分に後進したら、やさしく前輪を下ろします。
車椅子後方最下部の両脇からはみ出している様に見えるパイプ(ティッピングレバー)に足をかけて、
ゆっくりと前輪を下ろします。
※前輪が“ガクン”と落ちてしまうと、乗っている人にも大きな振動が伝わってしまいます。
5.最後に
下り終えたことを一声かけましょう。
以上です。
焦らずに、ゆっくりと行動することを心がけましょう!